アシッド ![[Home Page]](../../../image/kwhr_b.gif){kind=small}
くふのページ『座頭市』 『名もなきアフリカの地で』 レンタル『たそがれ清兵衛』
◎先生 ○鳥居さん ◇自分の感想 ・・・雑音
◇レイトショー帰りでオープニングと『座頭市』のところ、まだ聞いてません。が、速攻でアップ(2003.9.7)。
◇オープニングと『座頭市』を追加。
●オープニング
◎20世紀フォックス映画をホール試写で見る機会がたくさんあった。
◎『フォーンブース』面白いと言う評判だけど、11月公開になってしまった。
◎オフ電広告に使われている。
○そうそう。
◎「電話を切らなきゃ、殺される」効果てきめん。
○そう？私が観に行ってたところでは、笑いが起きてた。
◎『フォーンブース』を見に来てたお客さんなので。携帯をみんな確認していた。
◎『リーグ・オブ・レジェンド』ヒーロー大集合。面白かったよ。
◎変な映画。変さがたまらない。85%の人は「何やコレ？」残り15%はメッチャはまる。
○それ、ええんか？
◎新しいのか、古いのか、ようわからん映画。
・・・
◎海外版と日本版の『28日後』予告編を見る機会があった。
○日本版しか見てない。
◎1日後、2日後、と不安をかきたてる。ベッドの上に全裸の男がいて、ハッと起きてくるシーン。
◎全裸の男性の下半身にボカシ入ってた。
○本編でそんなシーンあったかなあ？
◎本編はまるまる映ってて。海外で予告編にはボカシ入ってる。何でかなあ・・・
・・・
○へえー。
◎日本版の予告編見たら、下半身が入る手前で映像が切り替わる。
◎これは非常に興味深い違いだなあ。
○(笑)そうですねえ。
◎日本版の方が、映画の中身が分かる感じ。海外の方が、何の映画か分からないくらい、恐怖感をあおっている。どっちがいいかといったら、海外版のほうがいい。
◎孤独感、恐怖感をあおるのは海外版。
・・・
◎・・・ジョニー・デップ・・
◎より詳しく内容がわかるほうがいい、というのが予告編。
◎がんばって、予告編だけで全て分かってしまう場合がある。そういうのは日本で作ってる場合が多い。
◎アメリカでは何の脈絡も無いシーンだけでも観客は笑っている。
◎日本は内容に加えて、どこどこで大ヒットとかいう文句。
○予告編は見たくなるよね。絶対予告編の時間から入るもん。
◎2分間にまとめないと、映画館がかけてくれないので苦労することもあるらしい。
●『座頭市』
◎映画祭関連で全日ワイドショーが取り上げている。
○テレビ雑誌どこを見ても北野監督。
◎映画祭に合わせたような公開時期。
◎映画祭では監督が来ていればスタンディングオベーションするらしい。内容とは関係なく、欧米の人のサービス精神。
○そういうの、だんだん分かってきましたよね。最初のうちは日本人監督がスタンディングオベーションされていてうれしかったけど。
◎今日の放送の後くらいに結果がわかりますが、取らないと思います。僕は。
○どうなんやろ。
◇はずれちゃいましたねえ。
・・・
◎テレ朝が出資しているので、平野先生がどうしゃべるか楽しみですという意見がありましたが、関係ありません。実際、テレ朝出資の『スパイゾルゲ』をボロクソに言いましたから。敵に回す勢いで。怖いもの無いです。
◎メッタ切り。座頭市が悪人をぶった切るくらいに切ってもよかったんですけど、まあまあ良かった。
○そうですね。
◎北野監督のもがきと苦しみと喘ぎを映画に聞いた。
○あえぎまで聞いちゃいましたか。
○リスナーから。かつての北野映画の繊細さが無く、娯楽に徹した。笑いと、スピード感がある殺陣。面白かったなあ。過剰な血しぶきが無かった。最後のタップは無くても。
◎時代劇としては、非常に良くできてる。
・・・
◎『Dolls』のどうしようもない煮詰まり方を見てきたので、どこかで「自分を変えないといけない」という危険信号があった。
◎北野監督、何年も前から「時代劇をやりたい」といっていた。ただ、もっと大作。黒澤の『乱』のような。角川春樹の『天と地と』と言ったら安っぽくなっちゃうけど。
◎なぜ10作目で気分転換のようにこの映画を作ったかと言うと、監督として袋小路に入ってしまった作家のもがき。
◎久石譲さんと別れ、ムーンライダースの鈴木慶一さんと組んだ。違ったテイスト。現代的。
・・・
◎タップ・・・面白い・・・全く違うもの・・・
○北野監督自身の中で、これを作ったことで何かあれば・・・
◎賞をもらえるのは嬉しいけど、これでもらえるのは嬉しくないかも。
◎良くも悪くも『HANABI』受賞。これが北野監督を方向付けた。
○しばっちゃったんですかねえ。
◎巨匠になってしまった。意識してないと思うけど。がんじがらめ。迷い。その究極が『Dolls』。海外ウケ狙いちゃうんていう。
◎これが賞を取ってしまったら、内心困るだろう。これで、ええんかなあ？と想像する。
○賞取ったら、それはそれで嬉しいけどね。
○殺陣とか良かったけど、話はいわゆる1時間のテレビの時代劇と同じ。かわいそうな人を助けていく。そういう意味でのひねりは無い。
◎別のところで、ものすごくひねってるけどね。
○このひねりは、ひねりじゃないだろ、と思いましたけど。
◎たけしさんは2枚目な人。でもそれを見せたくないのでギャグでごまかしている。現代劇作ってるかぎり、ビートたけしがかぶる。時代劇は思い切ってクサイ台詞が言える。
◎劇画調の展開。新境地開拓。
◎北野監督「勝新ファンが怒るかも」と言っていたけど、そんなことはない。歓迎。
○びっくりするような、いつものダレがなく。普通に終わって安心。
◎客をほったらかしにするようなとこもなく。
◎別にテレ朝が出資してようがしまいが、こう思ったと。
●『名もなきアフリカの地で』
◎アカデミー外国語映画賞受賞作品。あの『ヒーロー』を抑えて受賞。『ヒーロー』が取ると思ってたし、取って欲しかったんだけど。『グリーン・デスティニー』に似てるし、ってことで受賞できなかったのかな、くらいに思ってた。
◎映画を見ると、賞を取ったのが分かる。
◎ユダヤ人の迫害を逃れて、アフリカに渡った家族の話。
○第2次大戦の話。
◎ユダヤのホロコーストをアフリカを舞台にした。題材が新鮮。アカデミー会員にウケそう。
◎映画自体もド派手ではなく、夫婦仲が悪くなった夫婦と子供。
◎奥さん。最初は「こんな田舎で！」と文句を言っていたが、だんだんと自分を見出す。元気になる。強いヒロインに育っていく。映画祭でもウケる内容。
◎他の男の人とも・・・。みたいな女の力強さ。
◎女の子、自由奔放に育つ。思春期をアフリカで過ごす。考え方・価値観が違う。パンツが見えるのを気にしない。胸もペロンと見せるわよ。性の壁がなくなる。広いアフリカの地でどっかいってしまっている。
◎なんていい土地だろう。この女の子がカワイイ。
○(笑)ふーん。
◎(資料を見て)このコやこのコ。ええケツしとるでみたいな。
○ドイツの女の子ですねえ。
◎思春期の葛藤、大人になっていく様が描かれている。
○ちょっと10代の色気あるタイプやな。
◎ええ色気しとんねん。アフリカでそんな色気だしてどないすんねん。
○(笑)最悪や。
◎外国人学校通ってるから、制服。アフリカとミスマッチして、コスプレのよう。何を言うてるんですか。
○心が表れる映画なんでしょう？
◎心表れるというか、実話。こういう人たちがいるんだなあ。
◎戦争が終わって、一家はどういう道を選ぶのかが、一つの見所。
◎お父さんは帰りたい。お母さんはここで自然のままに生きたい。娘はどうしよう。
・・・・
○どうなん？日本では単館系？
◎静かに公開でしょうが、監督が『点子ちゃんとアントン』のカロリーヌ・リンク。ファンの方もいるでしょう。
◎これを映画化しようとしたことに対して、賞をあげたのかな。
●一曲
◎『パイレーツ・オブ・カリビアン』サントラから。サントラが売れている。
○映画も大ヒット。続編も決定。
◎決まりましたか。いいディズニーも金づるをつかんだ。結構いろいろと厳しいから。ピクサーとのコンビ解消とか。
◎ブラッカイマー様様。さらに好条件を。ホンマの海賊はブラッカイマーやった。
○海賊みたいな名前や。いい感じや。
◎パート2の敵はこの名前にして欲しい。
●レンタル映画館 『たそがれ清兵衛』
◎昨年の日本映画賞を総なめにした映画。
◎山田洋次監督が初めて撮った時代劇。
◎時代劇だから、あまりみんな見てないかな、と思っていたらたくさんきました。これからは時代劇も見な、と思った。
◎リスナーからは年齢によって賛否両論。
○イイって言った人と、つまんなかった、っていう人の差が激しい。
○若い人。いつもどおり。予定調和。真田広之もこじんまり。
・・・・
○良かった人。「あれもこれも欲しい」と言ってる自分が情けなくなった。クライマックスの殺陣、迫力満点。こんな風に巻き込まれて刀を振るった人は結構いたんじゃないかな。
○セックスと暴力しか理解できないものへの山田監督の答。こびることなく大船調でまとめている。山田監督にあんなアクションが取れるのにビックリ。さらに、血が滴る音。血が噴出す演出は普通。これが生々しさ。山田監督がやってきたことは間違いじゃなかったんだなあ。
◎そこに感銘。そうやなあ。『座頭市』はリアルさを追求するが故に、血が噴出すし、CGで傷ができる。見た目、めちゃめちゃリアル。石の灯篭もCGでスパッと切れる。最新技術を多用。これはこれでリアリズム。
◎『たそがれ清兵衛』で血が滴るところ。テレビで見たので血を探したが分からなかった。
◎ああ、映画館で観たかった。うちのテレビじゃわからん。プラズマテレビ買っとけばとものすごく公開。
◎殺陣が良くできててビックリ。
○私もビックリ。
◎極力そのシーンを抑えている。ライティングもあるけど、はっきりと見せない。まとめこんで、前半で少しあって、クライマックス。ためている。
◎まさに『シェーン』。子供が叫ぶとこが有名だけど、この映画は銃を撃つシーンが1カットしかない。
◎正義は耐えて耐えて本当に必要なときだけ使う。男の美学。
◎やりましたね。山田洋次監督。
○今ごろ誉めてる私たちも。
◎いや、近年の山田洋次監督作品は良く見てて、誉めてる。
○そうやな。『学校』誉めてたもんな。
◎特に『学校III』はべた褒め。
○すごい良かった米。みんなが言うだけのことはある。
○リスナーから。下級武士を描いて興味深い。普段はボーッとしていて、いざというときに頼りになると言うのは、古くは中村主水、今は特命係長只野ひとし。
◎高橋克典さんがやってるやつ。ちょっとエロ入ってて高視聴率の。いっしょにしないで。
◎何が許せないって、宮沢りえ演じるキャラクター。
◎清兵衛もはまるっちゅうねん。
◎サラリーマンに通じる。
○高度成長期のね。今の会社員は断るじゃない。上から言われたことを。
◎次週は『ロボコン』特集でお休み。次回はレスリー遺作の『カルマ』。
◎『たそがれ清兵衛』を借りるときに一緒に借りた。どんな風に面白いかな、と思って見ていたが、胸が詰まってしまった。
◎レスリーファンの方とか、どう思うでしょうか。途中でグッと来る場面がある。
●スキャンダル
◎チャールズ・ブロンソン亡くなる。マスコミでは「うーん、マンダム」で有名と紹介。
○ある程度より世代が上の人はみんな知ってる。今の若い人たちは知らないでしょうが。
◎『荒野の七人』とかでも有名。一時代を築いた人がなくなった。
◎ブロンソンの死についてコメントを求められたハリソン・フォード、こんなコメントを。
◎「非常に残念です。けれど、僕は映画を見ないから、あまりブロンソンさんのことを知らないんだよね」
◎アホですわ。何も考えてない。
○大らか、と言っておきましょう。
◎この感じ、ショーン・コネリーとかぶる。スコットランドを背負っておきながら、日本のウィスキーのCMに出て、本国でいろいろ言われたり。
◎今度の『リーグ・オブ・レジェンド』はショーン・コネリーがプロデュースもしてるんだけど、何も考えてない。古きよき時代というのをめちゃくちゃにしている。見れば分かる。
◎そんなに伝統を重んじる方ではないんだけど。
○そんなセンセイでさえ、気になった。
◎プレゼント。『マトリックス・リローデッド』アイマックスシアターで上映が決定。すごいことなってるだろう。
◎真田広之さん、『ラストサムライ』でもいい感じと話題。今回『たそがれ清兵衛』で見て、抑えた演技に感心。トレンディドラマに出てた頃から比べたら、演技がすごい。
○私、彼がJACの若手No.1というときにインタビューしたわ。
◎人間がたそがれるわけです。たそがれ睦子。