アシッド映画館 2003.4.19

『ボイス』 『ドリームキャッチャー』 『WATARIDORI』

◎先生 ○鳥居さん ◇自分の感想 ・・・雑音

◇またまた、レイトショーを観に行ってて、帰りがけに聞きました。

●オープニング

◎先週のオープニングでドラマの話をしていて。観ました？
○観ましたよ。
◎今回のフジの売り。東京ラブシネマ。
○あんだけ言うて。観ないと。
◎カンヌ映画祭に行って、各映画会社がブースを作っている所みたい。結構リアルやん。って思ったけど、誰が知ってるねん？鳥居さんでも知らない。
○日本でもあるのかと。
◎日本では、ありません。
◎主人公がエライ大きな劇場で試写会してる。無い無い。単館のミニシアターで観るのが常。
◎そんなたいした映画じゃないけど「これはいけるぞ！」と言ってる江口洋介。コミカルな演技。「ドント・ウォーリー」って言ってる頃の江口。ドラマ主役決まってたけど、スノボで事故ってマッチがやってた頃の江口が帰ってきた。
○よう覚えてるなあ。
◎「ドント・ウォーリー」ってマッチが言う程、さぶかったっていう。
◎対する財前さんはフェノミナンというデカい映画会社。
○デカかったですね。
◎あんな会社無い無い。東京本社でもこじんまりしてる。ウソばっかりや。
○観終わったら、ええやん。って思った。
◎正直、財前さんと江口、くっつくんやろ。みんな、年取ってる。江口の元恋人、鷲尾いさ子。ものすごい年取ってる。なんか、再放送かなって言う感じ。
◎でもね、映画に対する愛があふれている。
○脚本は良く出来てる。
◎熱くなれるような要素がちりばめられている。財前は、お金に物を言わせてちっちゃな映画を買い取る。対する江口は金は無いけど、真心こもった宣伝プロット。それに心を動かされて、トルコの映画監督は映画を任せると言う。ええ話や。
○口で言ったら薄っぺらいけど、脚本では良かったよね。
◎横断幕にメッセージを書いて、監督を迎える。監督が決めたときのメッセージも、気がきいている。
◎でも、後でもめますよ。あんなんで口約束で決めて、もめた人いっぱい知ってます。
○ドラマ、ドラマ。夢壊さない。
◎放送では言えない、色んな夢を追った話。ラブシネマどころか、ドロドロシネマ。
○よく映画であるような、フリがあった、それを受けるエピソードがある。よう出来てる。
◎江口が映画に書ける熱さ。最近には無い熱さ。俺に似ている。ひょっとしたら、僕しかおもろないのかなあ、と。
○いやいや。良かったよ。こんだけ長い間、他局の宣伝をしてしまいました。
◎ドラマの裏話も、某局に行って聞いてきた。そういう話をみなさんに伝える次期がやってきました。

◎電影特殊講義、映画学概論6。一部ホームページ等で出ていたが、今回も開催決定。
◎6/8(日)茨木市民会館大ホール。1200席。前売り1200円。当日1400円。
◎平野、鳥居、竹内でゲッスイトーク。映画に関する愛を語る。
◎Pコード486−492。チケットピアで。
○ぜひぜひ、いらしてください。年に数回しかお会いできないので。
◎このときしか話せないネタ、このときだからこそ言えるネタ。
◎チョン・ジヒョンちゃん、今年上半期、盛り上がりました。
○急に言わなくなったよね。
◎なぜ、僕がチョン・ジヒョンちゃんの話をするのをやめたのか。大きな力が働いた。
◎東京ラブシネマを絡めた、映画業界の裏話。
◎売り切れもあるので、チケットを早めに取ってください。

●『ボイス』

◎ベートーベン『月光』に載せて紹介。映画の中でも効果的に使われている。曲を聴けば『ボイス』を思い出す。
◎面白いな、と思ったのは、予告編の前に「携帯電話をお切り下さい」というメッセージ。

◎韓国が生み出したホラー。呪いの携帯電話。呪いの番号6644。ほんまにこの番号の人、気ぃ悪いっちゅうねん。この電話を受けた人間はどんどん呪われて行く。
○受けた人みんな？
◎映画を見るといろいろあるんですが。

◎怖い怖いと評判。映画を見ていて、絶叫が起こるらしい。すごい期待してのぞんだ。
◎冒頭から、突然携帯電話。エレベーターに閉じ込められて、女の子。スリリングなシーン。
◎携帯が鳴って、前に座っていた女の子たち、「ウァー」と叫ぶ。今の女の子たち、すごい感性があるんやなあ、と思ってたら、「あの携帯電話、古ー」
○(笑)ほっといたりーや。
◎怖いシーンやのに、全然ちゃうことで、どよめいてる。

◎ヒロインがある事件の謎を解明していく。それと対極のヒロイン。キム・ユミ。お母さん役。キレイ。でも、バリバリ整形顔。
○また、そんな。
◎ビックリするくらい鼻高い。怖ー。特殊メイクで怖い顔ってのはあるけど、特殊メイクかな、ってくらい。キム・ユミの娘。ちっちゃい女の子。呪いの電話を受けてしまう。白目むいて「呪ってやる」
◎子供なのに、すごい演技のインパクト。女の子の顔が怖い。
◎韓国映画の勢いを感じた。特殊メイクじゃなく、人間の顔で怖がらせる。
○生身で。
◎その鼻も含めてよ。
○(笑)それさ、ほんまに怖かったの？
◎いや、僕はあんまり怖く無かったです。何でやねん！

◎映画観てて、非常に『リング』の影響を感じた。影響と言うよりもね、模倣。
○(笑)直球やな。
◎ソックリ。それだけ影響を与えたんだな、というのもあるし。
◎その辺、監督としては、日本のホラーや海外の影響を受けてるだろうし。
◎ストーリーが途中から読めてくる。でも、最後の畳み込みがすごい。
◎『リング』はゾクゾクと怖くなってくる。この映画は「ウワー」と声を出す怖さを最後に持ってくる。うそ臭いんだけど、一気にひっぱっていく。
◎若い男女の間には話題になるんだろう。

○韓国映画でホラーはたくさん作られてるのかしら？
◎ありますよ。猟奇殺人がテーマの『カル』があったり。でも、こういう怪談ものは珍しいかも。
◎でも、韓国と日本で似てるところがある。アメリカが作ったら、『オーメン』みたいに宗教観が入ってくる。
◎韓国も日本もドロドロした怨念。裏切り。呪ってやる。日本の観客は受け入れやすい。

◎最後に携帯電話が出てきて、それを葬り去るために海に捨てる。深く海の底に沈んでいく。でも、ずっと鳴っている。これまた、ものすごいCG。これが、「そんな長いこと鳴らんやろ」と現実に引き戻される。

●『ドリームキャッチャー』

◎緊急公開。抱き合わせで『マトリックス』派生の『アニマトリックス』作品。
◎悪い内容が想像されるが、面白かった。
◎クリーチャーの造形がスゴイ。

●『WATARIDORI』

◎アカデミードキュメンタリー部門でも話題。『ボウリング・フォー・コロンバイン』が受賞したが、それがなければこの作品が受賞したかも。

●スキャンダル
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